小説を書くのに年齢は関係ない

　小説道場の受講生で、大手出版社からデビューした若い女性（２３歳）から手紙がとどいた。３作目の小説を出版したという。手紙には、僕への感謝の言葉が綴られていたが、自慢になるから書かない。
　しかし、とても、とても、うれしかった。
　また、大手出版社の新人賞に応募した大人の女性（７０代半ば）から電話があった。２次予選を通過したという。最終候補にはならなかったのだが、初めてのことで、こんなにうれしいことはないと声がはずんでいた。
　僕も、とても、とても、とても、うれしかった。
　この８月の末に、『結交姉妹』（鳥影社）という長篇小説を出版した。２年がかりの作品だったので、うれしかったことは言うまでもない。けれど、受講生の作品が評価されるのは、また、格別の歓びだ。
　９月に入ってコロナに感染して、へこんでいたが、やっと顔をあげられた。